『Macintosh PowerBook 2400C』
このPCは『COMET』の愛称で呼ばれているノートパソコンです。
日本ユーザーをメインターゲットに開発したPC、それなら名前も日本らしくということで、当時の話題だった百武彗星から…ということらしいです。
当初は開発時のコードネームとして名付けられていたものでしたが、その後もこの名称が定着したようです。
ファンの間では『コメット』『コメット機』『コメットくん』『彗星』などと呼ばれ、発売から数年たった今でも親しまれています。
ウチの2400cはコメットさんと呼ぶことにします。
このPowerBook 2400Cですが、当然ながら今となっては完全に旧型機です。
CPUは180型で180MHz、240型で240MHz。
メモリは標準で16MB。
ハードディスク容量は標準で2GB。
周辺器機はSCSI接続。
そのまま使用するには、すでに実用的ではありません。
しかし、もちろんこの状態からグレードアップしていくことは可能で、メモリやハードディスク容量もある程度増やすことが出来ますし、G3カードというものを使えばCPUも強化出来ます。
例えば、メモリとハードディスク容量だけでも増やすことが出来れば、それだけでかなり使い勝手がよくなります。
ウチの2400c/240型コメットさんは、メモリ112MBでハードディスク10GBといったスペックですが、ネット関係は全てこれ一台で行っています。
ただ、やはり最新のPCに比べれば何をするにしても動作が遅く、ページ次第では表示に１分ほどかかるようなものさえあり、人によってはイライラが避けられないだろうとは思いますが…。
それと、ハードディスクに関してはある数値以上のものを搭載すると、SCSIディスクモードでの不具合が発生するので注意が必要です。
しかし『そこまでお金をかけるなら、いっそのこと新しい機種を買った方が…』という考え方もあります。
以前までなら、『APPLE MacintoshノートPCの中では、携帯しやすい手ごろな大きさ』ということで人気の機種でしたが、現在では同じくらいコンパクトな後継機種が登場しています。
PowerBOOK G4 12インチモデルは横277mm縦219mmと、2400cの横266mm縦213mmより多少大きいようですが、厚さになると30mmとなり2400cの47mmに比べてとても薄くなっています。
性能も比べ物にならないほど向上していますし、おそらく2400cがよほど好きな人でもない限り、かつての愛機もさっさと下取りに出されて買い替えられていることでしょう。
とはいえ、たしかに2400cは古い機種ですが、それなりに手を加えてやるとサブマシンとしてならまだ使えると思います。
本体はノート型ですが、当時のデスクトップ型と同等の機能を備えています。
プリンタ/モデムポート、PCカードスロット、SCSIポート、外部フロッピーディスクドライブポート、赤外線インターフェイス、サウンド入力/出力ポートを装備しており、外部モニタとの接続ポートもついています。
ノーマルでは不足がちなメモリやハードディスク容量、CPUも強化できますし、公式では非対応ながらも努力すればUSBカードが使用可能になる機種もあります。
（ウチの2400c/240型コメットさんも、ネットの情報を頼りにUSB対応にすることが出来ました。
しかし全ての2400cで動くわけではないようなので、ここに詳細情報は掲載しません。
興味のある方は自分で調べてみて下さい。）
-使用しているPCカード。左がワイヤレスLAN、右がUSB。-
以上のような改良を全て行ったうえで、立派な現役機として使い続けている人もいるようです。
ウチのコメットさんもCPUはノーマルなままとはいえ、今も毎日のように活躍してくれています。
サブマシンと割り切れば、こんなに楽しく気軽なPowerBookはなかなかないんじゃないでしょうか。
バッテリーとLANカードさえ入れておけば、家のどこでだってネットへのアクセスも可能で便利ですしね。
それに、わたしの場合は別の理由もあって愛着があります。
『COMET』と呼ばれるPCだなんて、アニメ『コメットさん☆』のファンからすると、とてもステキだと思いませんか？
どうせならネームプレートのどこかに、『comet』と入っていればもっと素敵になっていたはずと、そこだけは残念に思います。
そんなわけでうちの2400cは、今後もまだまだ現役機として活躍してくれるハズです。
古い機種のこと、各部品の寿命がくることが心配なのですが、できるだけ大切にしてあげたいですね。
中古の相場もだいぶ下がってきたようです。
コメットさん☆ファンのあなたも、サブマシンとして、初めてのマッキントッシュPCとして一台どうでしょうか？
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