1.『続続・コメットがおがお』 絵師:ラすかる どうしたの、メテオさん。 どうしてそんなに怒っているの? コメットさんの悪意のない言葉に、メテオさんの怒りはMAXに達した! あんたって子はぁーっ 哀れ、右手に握られていたムークは、力一杯投げ飛ばされる! メテオさんマグナム! 悲しきかな、そんな豪速球も大暴投。 狙いを大きく外れたムークは、開いた窓から家の中へと飛び込んだ。 ガシャーン (06/06/21)
2.『続続続・コメットがおがお』 絵師:ラすかる みんなで家の中を覗いてみれば、床にはピクピクしているムークの姿と、バラバラになった置き時計の破片が散らばっていた。 きゃー。 ツヨシネネとコメットさんの悲鳴がこだまする。 その残骸の元の姿は、パパとママの思い出の置き時計だったのだ。 しかられる…泣かされる…。 重い沈黙と絶望が支配する空間に、そして一筋の希望の光が差し込んだ。 ようし、コメットさんにおまかせ! そう言うと、パパの道具箱をガチャガチャと探り出す。 コメットさんドライバぁっ! 星力?なにそれ。 (06/06/23)
3.『続続続続・コメットがおがお』 絵師:ラすかる コメットさんはそのドライバーで、壊れた置き時計を蘇らせるべく、数多のネジを廻しまくった。 バラバラになった。 この時計が時を刻むことは、もはやないだろう。 ツヨシネネ、コメットさんは、再び恐怖と絶望の中へ落ちていく。 こうなると決断は早かった。 逃げよう。どこへ?とにかくどこかへ。そうだ、メテオさんとこにしよう。 なんで!? 立ち上がった3人と1人、しかしその後ろには鬼が立っていたのだ。 きゃー。 ママさん、待って下さい。違うんです。 (06/06/26)
4.『続続続続続・コメットがおがお』 絵師:ラすかる 目の前の鬼の強大なオーラに、コメットさんは言葉につまる。 頭の中が真っ白になり、その戦意は残らず消え去ってしまっていた。 もうコメットはダメね。そうだ、あなたが逝きなさい。 それだけはお断りします。 鬼の気にやられたムークは窓めがけて飛び出すものの、そのシッポはしっかりメテオさんホールド。 いやーっ。 (06/06/28)
5.『さらば・コメットがおがお』 絵師:ラすかる あんたたち、いいかげんにしなさい。 鬼の言葉は、神の言葉。 子供たちはたちまちその場に正座する。 コォラ、メッデショー。ネネツヨーシ、アトメテオサンー、コメットサンー、ワカッテェール? みんなは声を揃えて叫んだ。 本当にすみませんでしたーっ。 鬼は、そしてマザーになった。 わかればいい子、もうしちゃダメよ? ママ…。 ツヨシネネ、コメットさんはその優しさに泣いた。 メテオさんですら涙を隠そうとしなかった。 だけど。罰はしっかり受けてもらいます。 マ、ママーっ。 おしまい (06/06/30)