タイトルタイトルタイトル

 ■No.28■ 
 ■2006年6月21日〜2006年6月30日■ 
続続・コメットがおがお

1.『続続・コメットがおがお』
 絵師:ラすかる
どうしたの、メテオさん。
どうしてそんなに怒っているの?
コメットさんの悪意のない言葉に、メテオさんの怒りはMAXに達した!
あんたって子はぁーっ
哀れ、右手に握られていたムークは、力一杯投げ飛ばされる!
メテオさんマグナム!
悲しきかな、そんな豪速球も大暴投。
狙いを大きく外れたムークは、開いた窓から家の中へと飛び込んだ。
ガシャーン
 (06/06/21)


続続続・コメットがおがお

2.『続続続・コメットがおがお』
 絵師:ラすかる
みんなで家の中を覗いてみれば、床にはピクピクしているムークの姿と、バラバラになった置き時計の破片が散らばっていた。
きゃー。
ツヨシネネとコメットさんの悲鳴がこだまする。
その残骸の元の姿は、パパとママの思い出の置き時計だったのだ。
しかられる…泣かされる…。
重い沈黙と絶望が支配する空間に、そして一筋の希望の光が差し込んだ。
ようし、コメットさんにおまかせ!
そう言うと、パパの道具箱をガチャガチャと探り出す。
コメットさんドライバぁっ!
星力?なにそれ。
 (06/06/23)


続続続続・コメットがおがお

3.『続続続続・コメットがおがお』
 絵師:ラすかる
コメットさんはそのドライバーで、壊れた置き時計を蘇らせるべく、数多のネジを廻しまくった。
バラバラになった。
この時計が時を刻むことは、もはやないだろう。
ツヨシネネ、コメットさんは、再び恐怖と絶望の中へ落ちていく。
こうなると決断は早かった。
逃げよう。どこへ?とにかくどこかへ。そうだ、メテオさんとこにしよう。
なんで!?
立ち上がった3人と1人、しかしその後ろには鬼が立っていたのだ。
きゃー。
ママさん、待って下さい。違うんです。
 (06/06/26)


続続続続続・コメットがおがお

4.『続続続続続・コメットがおがお』
 絵師:ラすかる
目の前の鬼の強大なオーラに、コメットさんは言葉につまる。
頭の中が真っ白になり、その戦意は残らず消え去ってしまっていた。
もうコメットはダメね。そうだ、あなたが逝きなさい。
それだけはお断りします。
鬼の気にやられたムークは窓めがけて飛び出すものの、そのシッポはしっかりメテオさんホールド。
いやーっ。
 (06/06/28)


さらば・コメットがおがお

5.『さらば・コメットがおがお』
 絵師:ラすかる
あんたたち、いいかげんにしなさい。
鬼の言葉は、神の言葉。
子供たちはたちまちその場に正座する。
コォラ、メッデショー。ネネツヨーシ、アトメテオサンー、コメットサンー、ワカッテェール?
みんなは声を揃えて叫んだ。
本当にすみませんでしたーっ。
鬼は、そしてマザーになった。
わかればいい子、もうしちゃダメよ?
ママ…。
ツヨシネネ、コメットさんはその優しさに泣いた。
メテオさんですら涙を隠そうとしなかった。
だけど。罰はしっかり受けてもらいます。
マ、ママーっ。

おしまい
 (06/06/30)


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