| 
 午前11時、駅前・・・今日も可愛い女の子を求めストーカー活動を続けるカロン、そしてまた一人、獲物をに向かってストーカーを始めました。
 カロン(ハァ、もう誰でもいいから付き合いてぇ・・ あんな娘とおしゃべり出来たらどんなに良いだろう・・・)
 と、そんな叶わぬ夢にふけってる途中に後ろから不審者がやって来て、刀を突きつけました・・・
 「動くな」
 カロン「!!」
 「動いたら、死ぬぞ・・・!」
 カロン「うそ、マジで・・」
 「いい加減にしたらどうなんだ、このストーカー野郎・・」
 カロン「!!誤解だ!僕はストーカー野郎じゃないぞ!ある重要な任務の為に彼女達を追ってただけで・・」
 「・・・ん?」
 ミヤマ「お前・・もしかして、カロンか・・?」
 カロン(ミヤマ・・先生・・・・?)
 *
 次の日の午後3時・・
 メテオ「まったく、何なのよ相談ってのは・・私も暇じゃないんだから早くしなさいよ!」
 ムーク(何が忙しいもんか、さっきまでせんべいかじりながら通販番組見てたくせに・・・)
 メテオ「何か言った? ムーク」
 ムーク「!!!」
 コメット「で、なあにその相談って・・」
 カロン「ええっと、実は二人に焼肉をごちそうしようと・・」
 コメット「ほ、ホント!?」
 メテオ「ふーん、あんたもたまには良い事するじゃない・・」
 カロン「あ、いや正確には僕がおごる訳じゃないし、それに一つ条件があるんですよ・・」
 メテオ「あーん?」
 カロン「じつは昨日、街でミヤマ先生に会って・・」
 ラバボー「何!? ミヤマ先生ってソルボンヌ伊藤流星使い学園でよくカロン君をパシりに使ってたあのミヤマ先生かボ!?」
 カロン「詳しいな!やけに!?」
 コメット「前言ってたよね、(寝言で)」
 カロン「え!?僕そんなこと言ってた!?まあ、でもそのミヤマ先生に会ったんですけど・・
 
 回想
 
 ミヤマ「いやぁあんな所でお前に会うなんてな・・」
 カロン「いやっ、偶然ですね、ハハハ・・」
 ミヤマ「実はな最近学校から暇を貰ったんで、観光がてらストーカーの取り締まりをやってたんだ・・」
 カロン(ああ〜偉いなぁ先生は、僕なんか恥ずかしくなって来た・・)
 ミヤマ「でも嬉しいよカロン、お前は夢に向かってるみたいでさ・・」
 カロン「へ・・?」
 ミヤマ「さっき女の子尾行してた時任務がどうこう言ってたろあれって、つまり、スパイの任務なんだよな・・?」
 カロン「!!!あ、あれはその・・」
 ミヤマ「え、違うの?じゃあただのストーカー?」
 カロン「な、何言ってるんスか!違いますよ!」
 ミヤマ「ふむ・・それじゃあやっぱり・・」
 カロン「・・そうっスね、スパイっす・・」
 ミヤマ「うおおおホントにそうなのか!?正直冗談だったのにそうなのか!?」
 カロン「(ズキ)ハハ、いや、まあ・・いや!でもまだ見習いなんです!だからそんなもんじゃ・・」
 ミヤマ「当然さ、誰だって最初は見習いさ!そこから成り上がっていくんだろ?いいじゃないかそういうの・・
 下っ端でも夢に向かってがんばるの・・俺は夢より生活を選んだからさ・・お前みたいな生き方、憧れなんだ・・・」
 カロン((ズキン)あああーっ!)
 ミヤマ「姉と二人暮らしなんだろ!?困ったらいつでも言ってくれよ!」
 カロン「(ズキーン)いや、スパイの先輩達も助けてくれるから全然平気です」
 ミヤマ「オイオイ水くさい事言うなよ!お前は僕の希望の星なんだぜ!」
 カロン((ズキューン)あうー!!!)
 ミヤマ「そうだ明日その二人も連れて来いよ、何でも好きなもん食わしてやるから!何がいい!?」
 カロン「あ、焼肉で・・・・」
 *
 カロン「・・・という訳なんです・・・」
 メテオ「それじゃあ何?私達はあんたのついたしょうもないウソに付き合ってスパイの真似事をしなきゃいけないの?」
 カロン「な、なんとなく口裏合わせてくれれば・・」
 メテオ「あんたねぇ!私たちは一国の姫なのよ!ごまかし切れる訳ないでしょうが!?」
 カロン「だ、大丈夫です、先生はその辺に凄くうといですから!」
 メテオ「・・そ、それにスパイなんて急に言われても・・
 (!ここで恩を売っとけば、殿下にも好印象に・・)
 ・・コレくらいしか、用意できないわよ!?」
 カロン「行く気まんまんー!!!」
 コメット「・・私、のけ者・・・?」
 
 
 その日の6時半、「焼肉屋さかい」前
 ミヤマ「いやーようこそようこそ!今日は遠慮なく食べてってねみんな!」
 カロン「どーも!ごちそうになりまーす!」
 ミヤマ「いや〜しかしホントしらじらしいぐらいスパイだね君タチ・・・」
 コメット「うん、ほんとですねぇハハハ!!」
 カロン(ちょっ、コメット様何認めてんの!?ダメですよ!ちゃんとスパイになって口裏合わせてくれなきゃ!)
 コメット「うん分かってる!ちゃんとやるからまかせてよ!」
 メテオ「焼肉の(及び殿下)の為ならその・・なにパイ?なんとかパイにでもなってやるわ!」
 カロン(スパイだスパイ!ええ〜っ大丈夫それ!?頼みますよホントに・・)
 ミヤマ「さ!どんどん頼んでくれ!」
 メテオ「そうね、じゃいただくわ・・」
 ミヤマ「と言いたい所だが、こんだけ特殊技能を持った人間が集まってるんだ、普通に食ってもつまんないしちょっとしたゲームをやろうじゃないか!」
 コメット「ゲーム・・ですか!?」
 ミヤマ「これだーーっ!」
 ミヤマ先生はそう叫ぶと、人の体いろいろな部分に肉の名前が書いてある絵の付いたルーレットを出しました。
 メテオ「それ!?」
 ミヤマ「これさ!名づけて焼肉ダーツ的当てゲームだ!」
 コメット「へぇ〜人間で言うと大体この辺ですよと言うのを想像しながら肉を食べるゲームですか・・・」
 ミヤマ「いや違う・・ダーツを投げて当たったとこの肉を食えるゲーム・・てゆうか気持ち悪いな君の発想・・
 しかもこの通り的はボタン式で高速で回転するしくみだ、君タチスパイだからコレぐらいしないと面白くないとおもってね、どうだい?面白そうだろ!?」
 コメット「ええ〜キビシイです〜」
 メテオ「無理よ、そんなの・・スパイじゃあるまいし・・」
 カロン「スパイだよ!?スパイなんだよ僕達!!
 (そこは無理にでもやるって言っとかないと・・試されてるんですよ僕ら!)
 メテオ「え〜だって普通に食べたいもの・・わ、わかったわよ!やりゃあいいんでしょ!?」
 ミヤマ「お!それじゃ君から行くかい!?」
 メテオ「じゃとりあえずタン塩で・・・」
 シュッ、ズガーン!!
 三人「!!!!」
 ミヤマ「お、大当たりー!」
 メテオ「いただきまーす♪」
 ミヤマ「いやーすご、もう食ってんの!?リアクションとか無いんだ全然!?凄いな君!さすがスパイはレベル高いな、こんなん当てて当然なんだ・・」
 カロン「ええ凄いですよ、メテオ様は将来有望で」
 コメット「じゃあ次わたしやって見ます! えいっ!ああー当たったー肉だー!!」(注 ロース)
 ミヤマ「おっ、こちらの彼女も堅く当てたねぇ!」
 コメット「いやマグレですよ・・」
 カロン「ハハ、ご謙遜をコメット様!よし、次は僕の番だな・・・
 (流れに逆らわず心の目で感じ取る、天地と一体になり宇宙と和合すべし・・・ そこだ!)
 シュッ、スカーン・・・・・
 カロン「た、タワシ・・?」
 ミヤマ「残念ハズレー!カロンにはタワシが送られます。」
 カロン(なんで食えないもん入ってんの・・?くそう、屈辱〜!なんかちょっと、
 ミヤマ「よっ!」
 メテオ「あらアンタもロース?」
 ちょっと手がすべっただけなのに!)
 ミヤマ「うん!うまい!」
 メテオ「やっぱ焼肉ってうまいわね〜」
 コメット「最高です!」
 カロン「・・・・・」
 ミヤマ「じゃ、二回戦行ってみるかー!」
 カロン「よオォし行こう!行ってみよう、すぐさま行ってみよう!!」
 メテオ「じゃあ特上カルビもらおうかしら・・」
 パヒュン! ドドス!!
 コメット「うわ〜百発百中!」
 ミヤマ「な、なんであたるの君〜〜!?
 (狙って当ててるのか・・?ホントすげぇなこの子・・)」
 コメット「それっ! ああ〜っキムチだー・・」
 カロン「アハハハハ可愛そうにコメット様!」
 コメット「そ、そんなに笑わないでよカロン君・・」
 カロン「いやまあゲームですから仕方ないですよゲームですから!(ゲーム・・なんだから!)
 秘技、湾巌素奇異矢ー!!」(注 湾岸スキーヤーといってるらしい)
 ドォォォン! ボスッ・・
 カロン「の、のどあめ・・・?」
 三人「アハハハ・・アハハハは・・・・」
 カロン「クチャクチャクチャ・・<のどあめの音」
 ・・もはや救いようも無い。
 
 
 ミヤマ「いや〜食った食った〜」
 コメット「もうおなかいっぱいですね。」
 メテオ「いや、ホントスパイやっててよかったわ・・」
 ミヤマ「さすがだね君タチ!日々の練習のたまものだよ!・・カロンは少し練習が足りなかったな、お前のどあめばっかだったから肉頼もうか?」
 カロン「ハハハ何言ってるんスか先生、僕全部狙ってたんスよ、僕のどあめ大好物ですから・・いや〜なめたなめた・・もうのどスースーですよぉ・・」
 ミヤマ「あ、ところでこの店常連にしか出さない究極の肉ってのがあって、それを頼もうと思ってるんだけど、君タチまだ食べれる?」
 コメット「いや、いいです、もうおなかいっぱいだし。」
 メテオ「うん、もう肉は十分よ。」
 カロン「!!何言ってんだよお前らゴルァ!先生がせっかく勧めてるじゃねぇかぁ!先生僕いただきますよ!二人の分まで食べますよぉ!」
 ミヤマ「おい、それはなぁ・・じゃせっかくだからみんなで食おうか!」
 コメット「ハイ、そういう事なら。」
 メテオ「いただくわ・・」
 カロン「!!(なんだよこの二人、さっき食わねぇって言ってたのに・・僕全然食ってないんだから少しは気ィきかせてかんがえてくれよぉ・・)」
 ミヤマ「あ〜度々悪いんだけど、その肉三人分しか無いって言われちゃって・・」
 コメット「て事は・・」
 カロン(ゲームだな!?・・そもそも僕がダメだったのにコメット様が食えたのが納得いかん、ここで素人との格の違いを見せてやる!)
 ミヤマ「・・でも今更ゲームやってもしょうがないし、君タチで食べなよ。」
 カロン「えぼ!?そ、そんな図々しいマネできませんよ!キッチリゲームでカタつけましょう!ほらアレですよ!休み時間によくやったあのゲームやりましょう!」
 ミヤマ「ああ〜アレかぁ、フム・・」
 *
 ミヤマ「・・合図が出たらコインを手で叩く。一番遅い奴が負けだ。まあ早押しゲームだね・・
 でも本当にいつ起きるか分からない事を合図にする。」
 カロン「ヒヨコビトがふ化する瞬間なんか6時間半も待たせれましたね先生・・」
 ミヤマ「あれはキツかったなぁ・・」
 コメット(そりゃキツいだろうな・・)
 ミヤマ「今回はこの氷を使う。氷が落ちてカランという時が合図だ・・」
 メテオ「オッケー、いいわよ」
 ミヤマ「よし!そんじゃスタート!」
 カロン(フフ、長い間集中力を持続させるのは素人には到底無理さ。絶対勝つ!三位までには絶対入る!
 僕は食いたいんだ・・のどがスースーしないもんを食いたいんだ!落ち着け・・・氷の声を聞くのだ・・)
 チリ、パキ、ミシッ
 やだ〜明日香さんのいじわるぅ〜
 「そんな事ないよ、みちるは可愛いからすぐ彼氏できるよ」
 「そうですか、でもさびしいなぁ・・」
 カロン(ハァ、付き合いてぇ・・あんな娘と・・・)
 カラン・・バン!ばん!バン!
 カロン「ッフフ・・ん・・? むおーー!?」
 三人「いただきま〜す★」
 カロン(ああああーっ!!)
 コメット「うわっすごいなこの肉・・」
 メテオ「食べきれるかしら・・」
 ミヤマ「うまいもんは別腹さ・・」
 平常心を失ったカロン君はついにコメットさんの肉にハシを突き刺しました・・・
 コメット「うわぁカロン君!何やってんの!?」
 カロン「いいから」
 コメット「よかないよ、たれてるよヨダレ・・」
 ミヤマ「うわぁ何やってんだお前!」
 カロン「く、食うんや!ワイは肉を食うんや!コッテリしたモンが食いたいんやー!!」
 ミヤマ「アホンダラァ!お前がゲームで決めるゆうたやないかー!!」
 カロン「うっ! 先生、すみません・・実は僕スパイじゃないんです!先生の娘さんだってただ可愛かったから尾けてただけなんです!」
 ミヤマ「ああ、だと思ったよ。」
 カロン「えっ!?」
 ミヤマ「お前がスパイになったなんて、お前を知ってる奴なら誰も信じねぇよ。」
 カロン「(せ、せんせい・・・)ありがとう・・」
 三人(な、泣いてる、全然ほめてないのに泣きながらお礼言ってる!)
 カロン「先生・・」
 ミヤマ「何だ?」
 「じゃぁ肉食っていい?」
 「いやダメだろ じゃあってなんだ」
 ・・・なんとなく雰囲気だけで焼肉編 完
 
 |